風間サッカーの常識を遂行 【J特】

2012 J1 第16節

川 崎 フロンター レ vs ヴィッ セル 神 戸

0-1

負けました

近くのおじさんが「野球なら・・・」と、
少し距離を置いていました。

試合が始まる前のいくつかのイベントと、
サポーターの応援で少しずつ興味を持ったようで、

途中から「野球より・・・」と、
少し興奮をしていました。

試合が始まるとスタジアム内を回り、
戻ってきて連れの方にいろいろ説明してました。

試合中もチャンスとピンチに声を上げて、
サッカーを楽しんでくれてました。

川崎市制記念試合。

多くの市民が招待されて、
普段サッカーやフロンターレに興味ない方達も、
観戦に訪れてくれてました。

こういう試合でこそ勝利して、
多くの新たなファンが増えて欲しいと思います。

そんな主催者側の気持ちが多くこもった、
素晴らしいイベントだったと思います。

後は肝心な試合だけ・・・。

前半はパスが繋がりませんでした。

風間さんがハーフタイムで言ってた通りで、
判断が遅くほぼ3つ目のパスは通りませんでした。

どこから始めてどこに出すか、
実際その場所にパスが通せてるのか。

繋がらないパスに憲剛もいくつか大きなパスを出してましたが、
それも感じていないのかスタートが遅れたり、
オフサイドになったりしてました。

そんな中でも矢島にいいパス？と思えましたが、
これも風間さんの言うボールの処理のミスで、
うまく行きませんでした。

風間さんの言ってた止める技術や、
次のプレーへ展開のための対応など、
全体的ににミスが増えてると思います。

特に矢島は前回もトラップミスで好機を逸しましたが、
今節だけでも2つ大きなチャンスを無駄にしました。

憲剛→矢島ラインは確かに厳しくなってはいますが、
それでも憲剛なのでいくつかは訪れます。

そこをうまくチャンスに繋げるかどうか。

今日は無駄にしただけではなく、
2つ目はそこから自分のファールまで繋がってしまいました。

矢島はFWで大黒柱なのでピックアップなんですが、
それ以外にも田坂、楠神、小林にも・・・。

風間サッカーは選手の頭の中で、
ある程度の完成に近づいているんだと思います。

だからこそ次はそれが実践できるかどうか。

新鮮さだけで楽しかった時期から、
今は相手もそれに対処してきてるので、
そろそろ・・・壁なんだと思います。

これは想定の範囲内でしょう。

いまはパスに追われてピンチって事も多いので、
いい意味でそんなに頭を使わなくても出来るくらいの、
熟成期に突入して欲しいです。

たまにしかフロンターレを観ないサッカー関係者は、
簡単にパスが繋がらなかったとか、
最後に小松を入れてパワープレーをしろとか、
勝手な事を責任もなく言ってます。

確かにサッカーを普段から観てると、
こうすればいいと思う事もあるかもしれませんが、
今そこを逃げてはいけないって事もあります。

自陣でのパス回しは危険も伴いますが、
だからと言ってただ前に出せばいいって訳でもないですし、

「パスが繋がらない」のその場面で、
選手はどうしようとしたのかという意図が、
TBSのアナウンサーさんに見えていたのかどうか。

苦戦してて時間がないから小松を出せばいい。

確かに昨日の残り数分のプレーは、
選手も小松もいないのに前に出すだけでしたが、
そこで単純に小松投入・・・で次に繋がるかどうか。

いない選手を言いたくはありませんが、
残り数分のジュニーニョのプレーは、
いちかばちかの不確かなそれとは違ったはずです。

風間サッカーは今だけでなく将来も見据えてます。

リーグ1番のシュート数で決められないフロンターレではなく、
チャンスの量に関わらずどれだけ確実に決められるか。

もうひとつ上を目指しています。

ただ、パスが繋がらなかった前半のチャンスも、
リセットで繋がり始めた後半のチャンスも、
最後の技術で決める事ができませんでした。

・・・だったら引き分けという試合でしたが、
戸倉のシュートは素晴らしかったと思います。

ミドルで決められる事が多いフロンターレですが、
あれはしょうがないかもしれません。

上がもたついてくれたので差はつきませんでしたが、
だからこそ勝って差を縮めたかったという試合になってしまいました。

ここはプラスに考えて離されなかった分、
ここからまた1つ1つ勝利して欲しいと思います。

まだまだこれから。


戸倉バロテッリとうさっぴーは笑った・・・

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